手記

チョンテグン とは

結婚報告の意義とは

Twitterトレンドに「神谷浩史」という名前が載ったのは記憶に新しい。

KPOPに傾倒するようになる数年前からアニメや漫画を見るようになり、母親きっかけで声優にも興味を持つようになった。もう10年前のことになる。

関西圏でも某ラジオが放送されるようになって以降、私は神谷さんのファンになった。今も毎週欠かさず聞いている。「日曜の夜より土曜の夜聞いた方が明日に響かない」という理由だけでradikoに登録し、同番組の関東圏の放送を聞いているほどだ。

 

先日の放送内で、結婚報道に関する本人からのコメントがあった。

「プライベートが仕事に介入する隙が無くなり報告が遅れた」と言っていた。

きっと、ファンの中にはこの言葉に多少なりともモヤモヤした人がいると思う。

 

「守るべきプライベートがある」そりゃそうだ。公に顔を出して仕事をしていようがそうであるまいが、誰にだって区別をつけなきゃいけない部分は存在する。

「プライベートをなるべく仕事に持ち込まない」これは人によるだろう。彼のポリシーとして別個で考えることが大切なのであれば、あって然るべき考えだと思う。

 

しかしこれらを踏まえて考えると、長年彼のラジオや仕事を聞いたり見たりしている人なら「え?」と思う部分が少なからずあるはずだ。

 

完全モザイクをかけたとは言え、仕事でカメラを家に入れたことがある。個人的に飼い育てている猫をラジオブースに連れ込んでいたこともある。「自分の家は1階で、空き巣に入られたことがある」と話していたことも。なんなら、購入したものや見た映画を言うことも、彼のプライベートなのではないか…?

最後はまぁ冗談であったにしろ、「なるべく」プライベートを仕事に持ち込まないというのは非常に曖昧で都合のいい言葉に聞こえる。

上記に挙げたことは全て(恐らく)独身時代のことだ。ならば独身時代の家に関わることはプライベートでは無かったのだろうか?

答えはNOだと思う。少なくとも「プライベートを守ることが仕事をする上で大切だ」と考えてきたならば、独身時代のあれこれだってプライベートに数えられるだろう。

 

結婚したことで生まれるプライベートを出したくないと言うのであれば、そして結婚報道を否定しないのであれば、ハッキリと「守るべき人(のこと)を仕事に持ち込みたくない」と言うべきだったのではなかろうか。

 

お相手の方が出産を公表した後くらいの時期から、猫のことも家のことも以前ほどは話さなくなった。あんなにも話してたのにな~、と、どことなくそう思っていた。後からことが大きくなって「あ、やっぱりな」という感じだ。

結婚していようが本人の自由だ。当然言う言わないも自由だ。

ただ「ファンの皆さんのおかげで~」と言う場面があり、また「嘘はなるべくつきたくない」と考えるのであれば

「直接の関係者でなくとも、少なからず応援している人に対してちょっとだけ言葉があってもいいんじゃ?」という考えを持つファンがいるのも別におかしなことではないし

今までラジオで度々言っていた「モテて~」とか「モテたことなんてあるわけないでしょ」というような発言は全て嘘だということについてどう思うんだろう?とか、色々思うファンがいるのも、そうだよなぁと思ってしまう。

 

相手が誰なのか言わなくとも「結婚しました」と一言どこかで言っていれば、「もうちょっとマシな写真なかったの?」と本人すら思うような激写が週刊誌に載って大事になることもなかったんじゃないか。(明言していないから本当のところどうなのか分からないが)奥様と同業の人が載せた写真が子どもだ、なんて憶測が飛び交うこともなかったんじゃないか。

「プライベートを守る」ための結婚スルーが、あらゆることを台無しにしてしまっていると思うのは私だけ??

"私"を大切にしたいなら尚更、そういう行動を取っておくべきだったんでは。。

 

よく声優は自身を「芸能人ではない」と言うけれど、演技ごとや喋りを仕事にしている時点で顔を出していなかろうが売れてなかろうが芸能人であることに違いはない。バラエティ番組に出演して「1本で〇〇円儲かる」だとか「狭き門」だとか話している声優はほんの数人であって、同業でもそういったところに顔出ししていない自分は芸能人じゃない…なんて都合のいいことはない。

売れていようがいまいが顔がよかろうが何であろうが、応援している人は昔より遥かに多く、注目をしている人も増えている。目を背けているわけにはいかないと思う。だから結婚報告は「プライベートを守るために」必要な行為なんじゃないだろうか。

 

きっとこれからも「女性声優がいう"弟"には注意しろ」とか「どれだけ応援してきたと思ってんのよ!結婚しやがって!」といった言葉は無くならないんだろう。ま、しゃーない。そういう変な事を言うやつもいる。でもそんな人も全然そんなことない人もみんな「応援している」ことに違いはないのを忘れてはいけない…気がする。

 

私は声優・パパ業ともに充実した人生になることを心から祈りつつ、今後も神谷さんを応援していこうと思う。おめでとうございます。